
高尾山で行われる音楽イベント。
「TAKAO TENGU FESTIVAL」に行きました。
(このイベントの詳しい内容はwww.savetakao.comで参照してくだされ)
雨が今にも降りそうな空。行きすがら、中央線の車内でイロイロなことを考えていた。
実は、お客が30人しかいなかったらどうしよう?
雨ざーざーの中、寒い森の中で30人のオーディエンスと延々7時間位もお寒い時間を過ごすのだろうか?
逆に不安がワクワク感を倍増させる。
決まった予定だらけの音楽イベントに飽き飽きしてたから、ここまでくれば何かぎゃふんとイッちゃうようなハプニングをあえて期待しているのだ。
ただひとつ、実はコアな政治的集会でないことを祈った。政治のニオイがするだけでオンガクもなにもかもさめてしまう。
ご存知のように高尾山には(高尾を含め、周辺の地域)首都圏中央連絡道路という高速道路が通ることにいつのまにか決められていて、なんと裏高尾の集落にはジャンクションが、そして高尾山の蛇滝周辺にはトンネルが2本も空けられる予定なのだ。
あまり感情的になってはイケナイのだが、俺はこのばかばかしい建設行為には正面から反対している。生家のある地域だからていうのもややあるが、そこにあるもののぶっ壊し方がはなはだしくてどうしようもないからだ。
また、通行料も半端じゃなく高いそうで(おそらく「海ほたる」級らしい)、20年しないうちに道路運営自体がパーになる確率が高い。
とにかく、やめにしてほしいもんだ。
高尾山にまつわることもうひとつ。
いくら反対といっても、俺は政治的なことの神輿をかつがせられるのはまっぴらだ。まだ10代の頃、純粋な気持ちで反対署名なんて書いたりしたのだが、そんな俺みたいな奴をダシにある政党がロコツに選挙に利用したのだからたまんない。
俺は政治とか政党がキライである。
もし、政党とか新興宗教とか見せかけの自然保護団体(グリーンナントカ・・・みたいのも本当に嫌いなのだ)がしゃしゃり出てきたら、ヤダなぁ。と考えた。
15分ほどで高尾駅に到着(近いな)。改札を出たとたん俺は驚いた。
人がいる。それもたくさん。
それはいつもの高尾駅前の風景、山登りとかお墓参りの方々とはまったく対極にあるイデタチの方々。同じ中央線でも、少なくとも高円寺とか東中野でしか遭わないような「人種」でごったがえしていた。高尾駅にこの人種とはぞんざいな(笑)。
や、やっぱこのイベントは本当にやるな(笑)。
とりあえず俺は確信した、ような気がしたがやはり半信半疑だ。
人の波についていく。駅前から甲州街道へと出て、ちょっとはなれたところに「シークレット会場」行きのバス停が用意されていた。
バスは路線バスの貸切だった。小学校の社会科見学みたいだ。もちろん50人ばかりぎゅうぎゅうにつめこんだところでバスは「シークレット」会場に向け発車した。
バスは、俺の生家付近やら、よく夏にとびこんだ滝のある川のわきやらを順番に通りすぎていく。
なつかしい思いで胸が一杯になると同時に、これから起こるだろう不測の事態(まだ信用してない)を思ってか相当テンションがあがっていく。
バスは思った通りの「シークレット」会場に着く。ただしその入り口だ。まるでハイキングに行くかのようにそこから一般車が通行不可な林道をてくてくと歩かされる。
上の方からドラムスの音が聞こえてきた。いよいよ来たな。自然と早足になる。
ぽつん、と雨粒が鼻の頭に落ちた。
俺は木々の間に見える光景を見て驚いた。
すごいたくさん人がいる。
本気で30人なんて考えてた俺(笑)は驚く。
出店もちゃんと軒を連ねていた。お店あったって、400人ぽっちで採算あうのか?と余計な心配をする。
400人限定、というのだがこの会場は非常に小さいので、人口密度は相当なもんだ。
ただ、はじまったばかりなのでまだ隙間はたくさんあるが。
さあて、と腰を下ろす。シートがわりにビニールのずた袋を下ろし息子をすわらせた。
そうしてしばらくは「KING」のクオリティの高いグルーブに体をゆすっていた。どうみてもフツーのおっさん達なんだが、ホーンとパーカッションが小気味良く、さりげなく、すごくカッコイイ。徐々に気分が良くなっていく。どうみてもフツーのおっさん達なんだが(笑)。
のどがかわいたので、ちょっと出店に行く。
すごくうれしかったのは、奥の店から日本酒、中国酒(つまり紹興酒だ)、泡盛という順番で酒が置いてある店が数軒並んでいたことだ。
長丁場である。そして昼間だ。とにかく「祭り」の雰囲気が出ていてとても良い感じで過ごせそうだ。
昼間っから息子に気がねなく酒が飲める機会はめったにない。今日はなんて幸せな日なんだ(笑)。
奥の中華屋台で「あんまん」を買い、親子ともすきっ腹に補充する。今度は反対側の店をのぞく。八王子の地酒をのませてくれる店らしい。
早速切り出しの「竹筒」に入れた地酒からいただく。
森のなんともいえない湿った泥のニオイが酒の美味さをさらに良くしていく。くぅー!
雨が「ぽつんぽつん」、から「しゃーぁ」に変わっていく。のだが、そんなにたいしたことないので気にせずにそのままだ。
山根麻衣さんという歌い手さんの番になる。知ってるようで知らん。ただ、しっかりとした声質はイイ感じだ。心の中で何か懐かしさが沸いてくるところ、やはり人生のドコかで聞いた記憶があるのだなきっと。
雨はやんだ。
息子が「ハラ減った」というので、金を渡してやる。息子に勝手に行かせて好きなものを買わせてみる。息子は相当時間を使って、水餃子を湯気たっぷりに持ってきた。
「ケロポンズ」という漫才コンビのような着ぐるみの二人組の番になる。子供向けなのだろうがちょっとひねりすぎのようなネタなので、会場に意外とたくさんいたコドモの反応が悪く、おいおいと心配になる。その危なっかしさもまさか計算のうちか?
さて。2番目の酒を買いに出店に行く。
大好きな「サングリア」があった。
ジュースのように軽いので、もったいぶる間もなくもとの場所に着くまでにぐびっと飲んでなくなってしまった。
越智ブラザーズというパーカッショングループの番になる。このあたりから息子がステージに興味を持ち始めたようだ。
この兄弟。たしか、FMかなんかで聞いたことがある。
会場が「イイ感じ」になっている。みんな聞き入っているのだ。
息子、また「ハラ減った」と訴える。
しょうがないので、また同じように金を渡すとまた同じように水餃子を買ってきた。苦笑する。
で、1ケもらう。
たしかに、後引くなコレ(笑)。
日が傾き、会場も暗くなる。
んん、何?
ミラーボールが森の中に出現。
怪しくも、すごい光を木々の間にバラまいていく。
こんな光景、絶対に観たことない。
10分はポケェーとしてしまう。
DJ・klockの番だ。だんだんこのあたりから「らしく」なっていく。オーディエンスもだんだんひしめき合ってくる。
息子も見入ってる。
寒くなる前に、3番目の酒を投入すべく出店にいく。何とはなしに泡盛を選ぶ。おばちゃんは沖縄からきたそうで、こんな若いのに、泡盛好き?とうれしそうにとくとくと注いでくれる。
かぁー!!
泡盛はさすがに強い。消毒用アルコールのレヴェルだ(笑)
DJが最高潮に盛り上がる。俺はなんだかわからなくなる(笑)。
森の空気はひんやりとしている。
DJが終わる頃、以外にもすーっと心地よくなる。お外で飲む酒はなんてイイキモチなんだ(笑)。
「西表島の歌姫」那良伊千鳥さんの番になる。
泡盛のおかげか、俺はついつい前列で聴くことにした。
体内の泡盛の味がさらに良くなってキモチ良くなってきた。森の中なのだが波間に揺られているようだ。
俺のほかにも酒におぼれた若いもんがスタンディングで聞き惚れていた。そうだろうそうだろう。
ミラーボールは、怪しげに森の中をくるくると光をばらまきながらまわっていた。
自分の場所にもどると、こんどは息子が「前に行く」という。次の「エイサーシンカー太陽」を観るらしい。
運動会で「エイサー」をやった息子。そうかそうか。
ひとやすみついでに、4番目の酒を求めに一番奥の中華店に行った。息子が水餃子を2回も買った店だ。
しょーこーしゅだ!しょーこーしゅ!
「サケの亡者」と化した俺はまよわず「酒」を・・・。と、オーダーしかけたとたん信じられん出来事が起きた・・・!
(続く)
(2003/11/3)